国産ヒューマノイドの実用化が加速 ― 量産試作機の展示やフィジカルAIによる実機デモが相次ぐ

国産ヒューマノイドの実用化が加速 ― 量産試作機の展示やフィジカルAIによる実機デモが相次ぐ

2026年10月、日本国内でヒューマノイド(人型ロボット)の実用化に向けた発表が相次ぎました。研究開発の段階から、量産や現場導入を見据えたフェーズへと着実に移りつつあります。

株式会社Highlandersは、10月13日・14日に幕張メッセで開催された「CEATEC 2026」において、国産ヒューマノイド「N」の量産試作機を展示し、動作デモを行いました。「N」は機構・電子回路・組み込みソフトウェア・AIを自社で一貫して開発しており、可搬重量は片腕8kg、両腕12kgとされています。同社は三菱自動車工業と量産化に向けた協議を進めており、2027年の出荷開始を目指しています。

同社は、量産した機体を製造・物流・インフラの現場で稼働させ、視覚や力覚、触覚などの実世界データを蓄積してAI基盤モデルの学習に活用する「データフライホイール」の構築も掲げています。国産フィジカルAIの基盤づくりにつながる取り組みとして注目されています。

また、川崎重工業と株式会社松尾研究所は、川崎重工のヒューマノイド「Kaleido9」が約22.7kg(約50ポンド)のカゴを両手で持ち上げ、机の上に置く重量物運搬デモに成功したと発表しました。NVIDIAのシミュレータを活用して強化学習による制御方策を開発し、シミュレーションから実機への移行(Sim2Real)までの工程を約6週間で構築したとしています。今後は医療・介護分野を皮切りに、製造・物流・建設などへの展開を目指すとしています。

人手不足が深刻化する日本では、人が使っている設備や環境をそのまま活用できるヒューマノイドへの期待が高まっています。AIとロボット技術を組み合わせた「フィジカルAI」の進展により、ヒューマノイドが実際の現場で働く日が着実に近づいています。

Robotbase株式会社では、ロボット関連製品の技術サポート、メンテナンス、修理、運用支援などを通じて、日本のロボット産業の発展に貢献してまいります。

参考:ロボスタ(2026年10月13日・14日配信記事)